会社案内

農業生産法人 クリーンティ松野

茶どころ静岡で最も歴史ある「本山茶(ほんやまちゃ)」 の産地にあり、自社茶園と契約農家による茶葉の生産から製造、卸・販売までを一貫して行っています。

この地域にあった操業30余年の2つの茶農協(松野茶農協・松野第一茶農協)と自園自製茶農家により、平成14年の一番茶より操業を開始しました。

当地茶葉の特徴をひきたたせるこだわりの独自深蒸し製法で提供しています。

当社は肥料の使用量を低減するなど環境に優しい農業に取り組む農業者として静岡市よりエコファーマーの認定を受けています。地元契約茶農家とともに安全・安心で美味しいお茶作りと地域茶業の維持発展に努めています。

静岡本山 まつの茶

静岡市を縦断する安倍川は豊富な伏流水をもった清流で、その流域を囲む川沿いの茶園は、しっとりと川霧につつまれ、茶葉に照りつける日差しをやさしく遮るため平野部と比べて厚い葉が育ち、茶葉がやわらかくなります。

また昼夜の寒暖差が大きいため、昼間に蓄えられた養分が夜に冷やされ、まろやかな甘味が生まれます。まさに大自然が創り出した天然の良質茶産地です。ミネラルをたくさん含んだ土地で育った茶葉から得られる鮮やかな緑と、渋みを抑えたまろやかなコクと甘味、やさしい口当たり、濃い味と濃い色がまつの茶の特徴です。

実の入った葉には、心地良い渋みがあります。大きな葉にありがちな、コワ葉臭は無く、棒も蒸しがしっかり通っており甘みを感じやすい煎の効く仕上がりです。甘み、旨み、水色があるので、茶商、飲食関係等、長年多くの業界様よりご利用頂いております。

碾茶は、この風土が生み出す茶葉品質(旨み、濃い味、濃い色)を評価頂き、高級抹茶としても、商品の種茶としても、様々な用途でご利用されております。

当地まつの茶でしか生み出せない唯一無二の色と味を是非お試し下さい

本山茶の歴史

聖一国師が伝え、家康公が愛した「本山茶」

鎌倉時代に静岡市生まれの高僧・聖一国師(しょういちこくし)が修行先の中国宋からお茶の種を持ち帰り、静岡市の安倍川上流の足久保の地に植えたことが静岡茶の始まりといわれています。当地のお茶は静岡県のお茶産地の中で最も古い歴史をもっています。

江戸時代には徳川家康公が大変好み、御用茶として幕府に納めていました。摘んだ新茶を茶壷に入れ、暑い夏の間は標高1000mの安倍奥に位置する涼しい井川大日峠(現静岡市葵区井川)の蔵に運び入れ、春に摘んだ新茶を秋まで熟成させ味わったそうです。

駿府の茶は江戸の町では宇治茶と並ぶブランド茶となり、武士だけでなく江戸庶民の間でも親しまれるようになりました。

幕末になると鎖国が解かれ生糸とともにお茶も海外に輸出されるようになり、静岡各地でお茶の栽培が急速に広がりました。そこで大正時代に安倍川の支流、藁科川の上流でお茶を栽培する茶農家の築地光太郎が、元々栽培されていた品質の高い安倍川・藁科川流域の山間地茶園で育てられるお茶を「本場の山のお茶」という意味を込めて「本山茶」と名付けました。